『MBTIへのいざない』を読む前に|タイプ名を人の評価に使わないための入口
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『あの人はきっとこのタイプ』。会話の癖だけを見て、頭の中で四文字を当てはめたくなる時があります。けれど、相手の事情がまだ分からない段階でラベルを貼ると、その後の話が聞こえにくくなります。
日本MBTI協会は『MBTIへのいざない』を、MBTIを理解するための基本書として紹介しています。読むなら、タイプ名の当て方を増やすためでなく、自分のものの見方を疑うきっかけとして使いたい。
楽天には同書の中古品が掲載されています。ただし本を買うことと、協会が説明する有資格者の支援を受けた正式なMBTIのプロセスは別です。書籍をまだ読んでいない人向けに、購入前に確認できる位置づけと読書の問いを整理します。
本が紹介する枠組みと、正式なMBTIの実施を分ける
日本MBTI協会の案内では、MBTIは有資格者の支援を受けながら、自分の認知スタイルを理解することを重視しています。基本書を読むことには意味がありますが、本を読んで自己採点すれば正式な受検やフィードバックが終わる、という説明ではありません。
『MBTIへのいざない』は協会が基本書として挙げる一冊です。JPPも出版物として掲載しています。購入時には書名、JPP、著者を照合し、別の『MBTI』と名の付く一般書や無料診断と混ぜないようにします。
楽天で見つかる中古本は、状態や版、付属物が出品ごとに違う可能性があります。基本書として読みたいなら、書誌を確かめ、書き込みの有無や返品条件も販売ページで確認する。急がないなら図書館の所蔵を調べる方法もあります。
入口を取り違えなければ、読書は人を分類する近道ではなく、考え方を広げる時間になります。
誰かのタイプを当てる前に、自分の思い込みを問う
会議で早く意見を言う人を見ると、『外向型だ』と決めたくなるかもしれません。でも、仕事の役割で発言しているだけかもしれない。タイプの枠組みは、目の前の一場面から相手の全体像を決めるための道具ではありません。
協会はMBTIを自己理解や成長、人との違いを理解する目的で説明しています。『MBTIへのいざない』を読む時も、気になる箇所で『これは誰のことだろう』より『自分はどんな場面でそう見たのか』と一度立ち止まる。書籍の内容にない具体的な判定方法を勝手に足さないためです。
たとえば相手が返事を遅らせた理由を、タイプ名で説明する前に、予定や情報不足を確認する。その方が現実の会話は進みます。読書で得た言葉を、人へ貼る札にしない。
本が一冊増えても、相手の気持ちが読めるようになるわけではありません。だからこそ、聞いて確かめる姿勢を持って読みたいのです。
読み終えた後も、四文字より本人の言葉を優先する
もし読書を通じて『自分はこういう場面で考えが偏る』と気づいたら、それを一つだけ普段の会話へ持ち帰ります。会議なら発言を急がず、一度相手の意図を聞く。家族なら『あなたはこのタイプだから』と言う前に、本人の希望を尋ねる。
日本MBTI協会は、正式な活用では有資格者の支援を重視します。本だけで人生の進路、採用、相性を判断する材料を揃えたと考えないこと。別の根拠が必要な場面では、その場の事実や本人の意思を確認します。
中古の『MBTIへのいざない』を選ぶ場合は、商品の状態に加えて自分が読みたい目的も確かめる。知識を増やす読書なのか、正式な受検を希望するのか。後者なら書籍の購入だけで済ませず、協会の案内へ戻る道があります。
四文字が会話を省略させるなら、使い方を間違えています。本を閉じた後、人を少し丁寧に聞けるか。それを読書の成果として残しましょう。
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