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MBTIについて調べていると、「ベストフィットタイプ」という言葉に出会うことがあります。検査の結果で出たタイプと、何が違うのでしょうか。
この記事では、一般社団法人日本MBTI協会の公式サイトにある「MBTIとは」「MBTIの特徴」「よくあるご質問」「16Personalities性格診断テストを『MBTI®』だと思って受けられた方へ」をもとに、ベストフィットタイプの意味と、結果との付き合い方を5つのポイントで整理します。後半の、タイプとの付き合い方の工夫は、この記事の提案です。
※MBTIの受検方法や講座の内容は変わることがあります。受検を考えている方は、日本MBTI協会やJPP株式会社の案内で確かめてください。
ベストフィットタイプとは
自分がしっくりくるタイプ
日本MBTI協会の「MBTIの特徴」では、受検者は検査結果をあくまできっかけととらえ、自分がしっくりくるタイプ、すなわち「ベストフィットタイプ(Best Fit Type)」を自分でみつけるようにすると説明されています。
認定ユーザーが過程を支援する
同じページでは、実施者(MBTI認定ユーザー)は、その過程を支援すると説明されています。ベストフィットタイプは、一人で決めるものではなく、専門家の支援を受けながら見つけていくものとして位置づけられています。
「もっともしっくりくるタイプ」
「MBTIとは」のページでも、MBTIに回答した本人が、自分についての洞察を深め、自分のベストフィットタイプ(もっともしっくりくるタイプ)を見つけ出す過程(プロセス)そのものを重視していると説明されています。
ベストフィットタイプの5つのポイント
ここでは、日本MBTI協会の公式サイトから、ベストフィットタイプについて押さえておきたい点を5つにまとめます。
1. 検査結果はきっかけ
「MBTIの特徴」では、検査結果はあくまできっかけとして使用すると説明されています。結果に出たアルファベットが、そのまま自分のタイプとして確定するわけではありません。
2. タイプを見つけるのは自分
同じページでは、受検者が自分でベストフィットタイプをみつけるようにすると書かれています。主役は回答した本人です。
3. 過程そのものを重視する
「MBTIとは」では、結果だけでなく、それをきっかけに自分の理解を深めていくプロセスがあってはじめて有益になる検査であり、検査というより、メソッドというほうが近いと説明されています。
4. 対面のフィードバックが義務
「よくあるご質問」では、認定ユーザーには、受検者が自分の回答結果をタイプ論以外の見方で解釈することのないように、対面(Face to Face)のフィードバックをすることが「倫理規程」で義務付けられていると説明されています。
5. 分類や診断が目的ではない
「MBTIとは」では、MBTIは個人をタイプに分類したり、性格を診断したりすることが目的ではなく、回答した個人一人ひとりが、自分の心を理解するための座標軸として用いることを最大の目的にしていると説明されています。
5つのポイントの早見表
| ポイント | 日本MBTI協会の説明 |
|---|---|
| 検査結果 | あくまできっかけとして使用する |
| 見つける人 | 受検者が自分でみつける |
| 重視するもの | 自分の理解を深めていくプロセス |
| フィードバック | 対面が倫理規程で義務付けられている |
| 目的 | 分類や診断ではなく、自分の心を理解する座標軸 |
表は、日本MBTI協会の「MBTIとは」「MBTIの特徴」「よくあるご質問」にもとづきます。
MBTIの4つの指標
心の機能と態度
「MBTIの特徴」では、MBTIは一人ひとりの性格を心の機能と態度の側面からみたものだと説明されています。
4つの指標
その4つの指標は、次のように紹介されています。
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| ものの見方 | 感覚・直観 |
| 判断のしかた | 思考・感情 |
| 興味関心の方向 | 外向・内向 |
| 外界への接し方 | 判断的態度・知覚的態度 |
これらの4指標であらわされ、16タイプに分類してとらえようとするものだとされています。
16タイプで何をするか
同じページでは、MBTIは16タイプそれぞれの強み、特徴、そしてその人の今後の課題を整理し、個人の成長や人と人との違いを理解し、周囲の人との人間関係作りにも役立てることができると説明されています。
MBTIの基本情報
1962年に初版が完成
「MBTIの特徴」では、MBTIはキャサリン・クック・ブリッグスとその娘イザベル・ブリッグス・マイヤーズという親娘によって、ユングの心理学的タイプ論の考えをもとに開発され、初版が1962年に完成したと説明されています。現在の標準フォームはForm Mとされています。
Form Qもある
同じページでは、Form Qも出版されていると紹介されています。4つの指標それぞれに関する指標を5つずつ、全部で20のファセットごとに指向(心の利き手)を特定していくことで、タイプ内の多様性に関する情報を提供する性格検査だと説明されています。
日本での導入
「MBTIとは」では、日本ではMBTIツール/メソッドが2000年から正式に導入されはじめ、のべ3000名を超える有資格者が誕生し、総勢19万人以上の人がフィードバックを受けていると紹介されています。
| 項目 | 日本MBTI協会の説明 |
|---|---|
| 初版 | 1962年 |
| 標準フォーム | Form M |
| Form Q | 20のファセットでタイプ内の多様性を見る |
| 日本での導入 | 2000年から |
| 受けられる年齢 | 日本では18歳以上で有効といわれている |
ベストフィットタイプを支える認定ユーザー
一定の訓練を受けた専門家
「MBTIとは」では、MBTIの検査結果はあくまでもきっかけに用い、一定の訓練を受けたMBTIの専門家といわれる人たち(MBTI認定ユーザー)の支援を受けながら、本人が自分についての洞察を深めると説明されています。
4日間通しの講座
「よくあるご質問」では、MBTIトレーニング講座は、単なる知識やスキルの取得で使えるようになるものではなく、4日間じっくりMBTIの理論を体験的に学び、自分についての理解を深めながら学ぶことが、他者に実施できるだけの理解レベルに到達するために必要不可欠だと説明されています。
ワークショップ形式
同じページでは、講座は講義形式ではなく、受講者一人ひとりと講師が双方向からやりとりしながら進めるワークショップ形式で、ユングのタイプ論を学びながら自分のことを知り、他者に対する理解も深め、心理統計学などについても学ぶと紹介されています。
専門分野が必要
同じページでは、MBTI単体では受検者の利益を提供することは困難で、有資格者の専門分野があって、そこで実施されてはじめて役立つものだと説明されています。
| 項目 | 「よくあるご質問」での説明 |
|---|---|
| 講座 | 4日間通しで体験的に学ぶ |
| 形式 | 講義ではなくワークショップ形式 |
| 専門分野 | 有資格者の専門分野で実施して役立つ |
| フィードバック | 対面が倫理規程で義務付けられている |
自分だけでタイプを決めつけない
自分で自分を型にはめる危険
日本MBTI協会の「16Personalities性格診断テストを『MBTI®』だと思って受けられた方へ」では、「自分は〇〇〇〇タイプだから、こういう人なんだ」と、まるで自分のタイプが永遠に変わらないかのようにとらえてしまうと、自分で自分をその型にはめてしまい生きづらくさせたり、成長を止めたりしてしまう危険があると説明されています。
他人に当てはめる危険
同じページでは、他者に対して「あの人は、〇〇〇〇タイプだから、そういうことするんだ」というように、タイプと行動をすべて結びつけるようなとらえ方をすると、相手を誤解することに拍車がかかったり、相手を傷つけたりすることも起こると説明されています。
専門家の支援を受ける
同じページでは、何歳であっても、ひとりで、診断ツールのようなもので、タイプを決めつけたりしないようにし、MBTIの専門家の支援を受けながら、自分の分析を適切に深めるように呼びかけられています。
16Personalitiesとは別のもの
同じページでは、無料の16Personalities性格診断テストはMBTIとは全く別のもので、質問も結果の出し方も、正式なMBTIとは全く異なると説明されています。
タイプとの付き合い方の工夫
ここからは、日本MBTI協会の説明をもとにした、この記事の提案です。
結果のアルファベットを「仮のもの」として持つ
結果はきっかけとされているので、出てきたアルファベットは「いったんの仮説」として受け止めると、気持ちが楽になるかもしれません。
しっくりこない点をメモしておく
フィードバックを受けるときに備えて、結果の説明を読んで「しっくりくる点」「しっくりこない点」をメモしておくと、認定ユーザーとの対話で話しやすくなります。
人に伝えるときは言葉を添える
タイプを人に伝えるときは、「自分はこういう場面でこうしやすい」など、具体的な場面を添えると、タイプだけで判断されにくくなります。
他人のタイプは聞くだけにする
他人のタイプを聞いたときは、すぐに行動と結びつけず、その人自身の話を聞くことを大切にするとよいでしょう。
ベストフィットタイプのよくある質問
検査結果とベストフィットタイプは同じ?
日本MBTI協会の説明では、検査結果はきっかけで、受検者が自分でしっくりくるタイプを見つけるようにするとされています。結果とベストフィットタイプは、同じになることも違うこともあると考えられます。
一人で見つけられる?
日本MBTI協会の説明では、認定ユーザーがその過程を支援するとされ、対面のフィードバックが倫理規程で義務付けられています。
Web版はある?
「よくあるご質問」では、2010年1月より、JPP株式会社がWeb上でMBTIを受検できるサービスを提供していると説明されています。購入は有資格者のみで、受検者には有資格者から受検のための暗証番号が付与され、回答結果も有資格者から直接渡されるとされています。
何歳から受けられる?
「よくあるご質問」では、米国では14歳以上で有効とされているのに対し、日本の場合は18歳以上で有効といわれていると説明されています。
ベストフィットタイプは自分で見つけるもの
ベストフィットタイプは、MBTIの検査結果をきっかけに、受検者が自分でしっくりくるタイプを見つけたものです。日本MBTI協会は、結果だけでなく自分の理解を深めるプロセスを重視し、認定ユーザーによる対面のフィードバックを倫理規程で義務付けています。結果を決めつけず、自分の心を理解する座標軸として付き合っていきましょう。