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「ネットの診断でINTPと出たけど、正式なMBTIってどうやって受けるの?」「無料の診断と何が違うの?」。MBTIという言葉はよく見かけるようになりましたが、正式なMBTIの受け方は意外と知られていません。
この記事では、一般社団法人日本MBTI協会の公式サイトと、日本版MBTIを出版しているJPP株式会社の体験セッションの案内だけをもとに、正式なMBTIを受けるまでの4つのステップを整理しました。
※体験セッションの日程や料金は変わることがあります。申し込む前に、JPP株式会社の公式ページで確認してください。
正式なMBTIの基本
MBTIはどんな検査?
日本MBTI協会の「MBTIとは」のページでは、MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、ユングのタイプ論をもとにした、世界45カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査だと説明されています。
同じページでは、MBTIは個人をタイプに分類したり、性格を診断したりすることが目的ではなく、回答した一人ひとりが、MBTI有資格者の支援のもと、自分の認知スタイルを分析しながら理解を深めるための羅針盤となることを最大の目的にしている、とされています。
結果より「プロセス」を重視
協会のページでは、MBTIがほかの心理検査と大きく違うところとして、検査結果はあくまできっかけに使い、一定の訓練を受けた専門家(MBTI認定ユーザー)の支援を受けながら、本人が自分のベストフィットタイプ(もっともしっくりくるタイプ)を見つけ出す過程そのものを重視している点が挙げられています。そのため、検査というより「メソッド」というほうが近い、と説明されています。
日本での広がり
協会のページによると、日本では2000年から正式に導入されはじめ、のべ3000名を超える有資格者が誕生し、総勢19万人以上の人がフィードバックを受けている、とされています。
正式なMBTIを受ける4つのステップ
ここからは、協会とJPP株式会社の案内をもとに、正式なMBTIを受けるまでの流れを4つのステップに分けて見ていきます。
1. 18歳以上かを確認する
日本MBTI協会の「よくあるご質問」では、MBTIは米国では14歳以上で有効とされているものの、日本の場合は米国と比べて自我の確立が遅いと考えられているため、18歳以上で有効といわれている、と説明されています。
また、MBTIは人の心の健常な面に焦点をあてるもので、いわゆる精神的な病気の面は見ない、という注意も書かれています。
2. 身近な認定ユーザーに相談する
協会のページでは、正式なMBTIを受けたい人は、身近にMBTI認定ユーザーという資格を持っている人がいれば、その人に相談するよう案内されています。大学生であれば、大学のキャリア相談室に勤務している人の中に資格を持っている人も多い、とされています。
なお、協会の「よくあるご質問」では、協会では認定ユーザーの派遣や紹介は行っていない、と説明されています。
3. 体験セッションに申し込む
身近に認定ユーザーがいない場合は、JPP株式会社が主催する「MBTI体験セッション」が案内されています。JPP株式会社のページでは、「一般社団法人 日本MBTI協会公認」の公開体験セッションとして紹介されています。
4. フィードバックでベストフィットタイプを探す
協会の「よくあるご質問」によると、2010年1月から、JPP株式会社よりWeb上でMBTIを受検できるサービスが提供されています。ただし、認定ユーザーには、受検者が自分の結果をタイプ論以外の見方で解釈しないように、対面(Face to Face)のフィードバックをすることが「倫理規程」で義務付けられている、とされています。
Web版MBTIの購入は有資格者のみで、受検者は有資格者から受検のための暗証番号を受け取り、回答結果も有資格者から直接渡される仕組みだと説明されています。
4つのステップのまとめ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. 年齢の確認 | 日本では18歳以上で有効といわれている |
| 2. 認定ユーザーに相談 | 大学のキャリア相談室にいることも多い |
| 3. 体験セッション | JPP株式会社主催・日本MBTI協会公認 |
| 4. フィードバック | 有資格者による対面のフィードバックが倫理規程で義務 |
体験セッションの内容
どんなセッション?
JPP株式会社のページでは、公開体験セッション「ベーシックフィードバック編」は、MBTIを体験してみたい人のためのセッションで、ユングのタイプ論をもとにした自己分析メソッドを使い、自分への理解を深めていくプログラムだと紹介されています。
個人(マンツーマン形式)ではなく、集団(グループ形式)で、参加者同士が関わり合いながら進行する、とされています。
概要
JPP株式会社のページに掲載されている概要は次のとおりです(この記事の執筆時点で掲載されていた内容です)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時間 | 10:00〜17:30(進行により延長することがある) |
| 定員 | 12名(最少催行人数5名) |
| 費用 | 合計16,170円(税込、事前のテキスト送料込み) |
| 対象 | 18歳以上で、自分と他者への理解を深めたい人 |
| 参加方法 | ZOOMを使ったオンライン参加 |
| テキスト | 「MBTIタイプ入門(第6版)」を事前に郵送 |
費用の内訳は、10,000円(税別)と、MBTI受検料とテキスト代の実費4,700円(税別)とされています。開催日は「社会人の方向け」「社会人の方向け(休日開催)」「子育て中の方向け」に分かれて案内されています。
参加するときの注意
JPP株式会社のページでは、次のような注意点が挙げられています。
- Webカメラが必要で、お互いにビデオをオンにして顔を出した状態で進行する
- 一人になれる環境で参加する
- 知り合い同士でも一人ずつ申し込み、当日も別々の端末で参加する
- 休憩時間を除き、セッション時間内の遅刻・早退・途中退室はできない
- 完全予約制で、原則として開催2営業日前の12:00が締め切り
なぜ専門家の支援が必要なの?
一人で決めつけないため
日本MBTI協会の「16Personalities性格診断テストを『MBTI』だと思って受けられた方へ」のページでは、だれにでも「自分でも知らない自分」がいて、誰もが深くて複雑な心理を持っている、と書かれています。そのため、自分や他者の性格を知るための心理検査を自分だけでやると、本来深くて豊かな自分の心を、今わかっている範囲で決めつけてしまい、成長を妨げてしまう危険もある、と説明されています。
同じページでは、何歳であっても、一人で診断ツールのようなものでタイプを決めつけたりせず、MBTIの専門家の支援を受けながら自分の分析を深めるよう呼びかけられています。
18歳以下の場合
協会のページでは、18歳以下の人にとってMBTIは不適切な検査だとされています。MBTIで自分を分析するのは深くて複雑な心と向き合う作業なので、受ける本人が「自分たる所以」をある程度持っている必要があるから、と説明されています。そのうえで、18歳以下でも自分に当てはまると思う人は、協会に直接連絡すれば、本人の意向を聞きながらどのような形がベストか一緒に考えることができる、とされています。
日本版MBTIの成り立ち
協会のページでは、MBTIは、マイヤーズとブリッグスという親子がユングの許可を得て、心理検査として20年以上かけて開発したものだと紹介されています。そして日本版は、原版をそのまま翻訳したものではなく、日本の文化や日本人に合ったものとして、諸外国の専門家の指導も受けながら開発されたものだと説明されています。協会は2000年から、MBTIを適切に扱える専門家の育成にも力を入れてきた、とされています。
無料の診断との違い
16Personalitiesとの関係
日本MBTI協会のページでは、無料の16Personalities性格診断テストはMBTIとは全く別のもので、質問も結果の出し方も正式なMBTIとは全く異なる、と説明されています。ISTJやENFPなどアルファベットを使ってタイプを表しているのはMBTIをまねたもので、勘違いしてしまうのも無理はない、ともされています。
簡単な診断テストへの注意
協会の「MBTIと似ている性格診断テストについて」のページでは、簡単に作られた検査の中には信頼性も妥当性も検証されていないものがある、と注意されています。簡単な質問に答えるとタイプが出たり、有資格者であることの証明や氏名の掲載がなかったりするものは、MBTIとは一切関係がない「似て非なるもの」だと説明されています。
タイプを決めつけないために
協会のページでは、「自分は〇〇〇〇タイプだから、こういう人なんだ」と、タイプが永遠に変わらないかのようにとらえると、自分で自分を型にはめて生きづらくしたり、成長を止めたりしてしまう危険がある、と説明されています。また、他者をタイプと行動で結びつけるとらえ方は、相手を誤解したり傷つけたりすることにつながる、とも書かれています。
正式なMBTIのよくある質問
ホームページ上で受けられる?
協会の「よくあるご質問」では、Web上で受検できるサービスはあるものの、購入できるのは有資格者のみで、受検者は有資格者から暗証番号を受け取る仕組みだと説明されています。一人だけでネット上で受けて完結するものではありません。
体験セッションの後は?
JPP株式会社のページでは、さらに理解を深めたい人には、目的に応じて、自己分析を深めていくフォローセッションやワークショップがある、と案内されています。
日本語で読める文献はある?
協会の「よくあるご質問」では、日本ではJPP株式会社がMBTI関連図書を出版している、と説明されています。
研究の蓄積はどのくらい?
協会の「よくあるご質問」では、MBTIは米国を中心に、世界中ですでに半世紀にわたる研究の蓄積があり、全論文の数はおおよそ8000件にも及ぶ、と説明されています。MBTIを使った学術的な研究をしたい場合は、まずMBTI認定ユーザーであることが第一条件で、スーパービジョンを受けたうえで研究を進めることになる、とされています。
学会はある?
協会の「よくあるご質問」では、認定ユーザー資格を取得した後の継続学習と研究、有資格者同士の交流のための団体として、Japan-APT(日本MBTI学会)が紹介されています。
正式なMBTIを受ける4つのステップを確認しよう
最後に、ポイントをまとめます。
- 日本では18歳以上で有効といわれている
- 身近な認定ユーザーに相談する(大学のキャリア相談室にいることも多い)
- 身近にいなければ、JPP株式会社主催・日本MBTI協会公認の体験セッションへ
- 有資格者のフィードバックを受けながら、自分のベストフィットタイプを探していく
ネットの診断で出たタイプは、あくまで別のテストの結果です。本当の自分の見方を知りたくなったら、正式なMBTIのドアを叩いてみるのも一つの方法ですね。