※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。
MBTIは海外で生まれたもの。だったら、日本語版は英語の質問を訳しただけなのかな。
そう思って日本MBTI協会の説明を読むと、ちょっと違う経緯が見えてきます。
理論の土台は原版と同じ。一方、日本語版は、日本での回答や文化・言語を考慮して開発されたものだと協会は説明しています。単語を日本語に置き換えるだけで完成した、という紹介ではありません。
「同じ理論」と「開発の過程まで同じ」を、分けて見てみましょう。
言葉を読めることと、質問へ答えやすいことは別
協会の公式Q&A第9問では、日本語版の開発に10年以上をかけたと説明しています。回答しやすさを確認し、質問項目を整える過程や、結果を検証する取り組みが紹介されています。
ここで考えてみたいのは、文章の訳が自然なら、それで十分なのかな、という点です。
たとえば、ある行動を尋ねる文章を理解できても、自分がそうする場面を想像できるか、どちらに答えたいかは別の話。これは質問を読むときの違いを考えるための例で、実際のMBTIの設問を作ったものではありません。
協会は、日本での開発中に、英語と日本語の両方を使える人へ、英語版と日本語版の両方に回答してもらったとも説明しています。結果が同じになるか、確かめるための取り組みです。
ただし、そこから「誰がどの言語で答えても、必ず同じ結果になる」とまでは広げられません。このページから分かるのは、開発で何を確かめようとしたかです。今回、検証に使われた個々のデータまで調べたわけではありません。
日本語版だから日本人専用の別の性格理論、という意味でもないんですね。共通の理論を使うことと、日本で使うために確かめること。その両方があります。
結果の四文字だけでなく、説明を理解する過程もある
同じQ&Aは、回答後のフィードバックについても、日本人になじみやすい形を試行錯誤して作ったと説明しています。フィードバックとは、回答結果を手掛かりに、自分に当てはまるタイプを確かめて理解を深める過程です。
英単語を訳すだけか、という最初の疑問は、質問文だけでは終わらないわけです。答えた後に、その言葉を自分の普段の考え方と照らし合わせられるかも含まれています。
基本の考え方を本で知りたいなら、日本MBTI協会の出版物案内は、R.R.ペアマン、S.C.アルブリットン著、園田由紀訳の『MBTIへのいざない――ユングの「タイプ論」の日常への応用』を挙げています。
紹介先で確認したのは、JPP刊の中古の紙の本です。日本語版検査の開発資料そのものとしてではなく、MBTIの考え方を広く学ぶ本の候補として紹介しています。本文の全章や、日本での開発の詳しい収録箇所までは確認していません。
なお、この本は一般に購入できる学習用の書籍です。正式なMBTIを受けたい場合は、協会などの受検案内を別に確認しましょう。
次に「日本語に訳したMBTI」という紹介を見たら、どのサービスの、どの検査の話なのかを確認してみてください。四文字が出るという見た目だけでなく、どんな説明を受けられるかまで見て選べます。