MBTIのE・Iは話す量だけで分かる?会議で考える時間と伝え方を分ける

会議では、すぐに案を出す人もいれば、聞きながらメモを取り、終わるころに意見をまとめる人もいます。その違いを見て「あの人はE、こちらはI」と分けたくなることはありませんか。

でも、発言の回数だけでMBTIのE・Iを決めるのは早いです。よく話すことと、どこへ自然に注意が向くかは、同じ問いではありません。

たとえば、自分の担当業務なら詳しく説明できるのに、初めて見る資料については言葉が出てこない。これは説明用の場面ですが、会議の内容や役割を置き去りにして、性格だけで説明する必要はないですよね。

この記事で考えたいのは、誰がどのタイプかを当てることではなく、意見を出すために必要な条件を相談することです。会議の前に何を知りたいか、途中の案をどう伝えるか、持ち帰るならいつまでに返すか。文字の分類より、明日の会議で使える話へ進みましょう。

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目次

E・Iは「社交的か無口か」の二択ではない

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E・Iの意味を、ネットで見かけたタイプ別のあるあるだけでなく、基本的な説明から読み直したい場合の候補です。日本MBTI協会の案内に基本書として挙げられている本で、ここでは書籍の全文を読了した感想としては紹介していません。販売ページでは、似た名前の本との違いも確認してください。

注意の向きと、その場の行動を分けて読む

マイヤーズ・ブリッグス財団は、E・Iを自然に注意やエネルギーが向く方向として説明しています。外側の人や出来事へ向きやすいか、内側の考えや振り返りへ向きやすいかという違いです。誰もが両方を使うことも説明されています。財団のMBTI選好の説明で、日常の「外向的・内向的」という印象と区別して確認できます。

ここ、混ぜないでおきたいところです。人前で話せるから必ずE、会議で静かだから必ずI、という対応表ではありません。

The Myers-Briggs Companyの解説も、内向の選好がある人を、恥ずかしがり屋や非社交的な人と同一視していません。話し方の印象と、本人がどこへ自然に注意を向けるかを、いったん別のものとして読む必要があります。

だから、会議の一場面をタイプ判定の材料として使うより、何について話していたかまで戻りましょう。議題を知っていたのか。説明する担当だったのか。相手の提案を検討する役割だったのか。発言の数だけでは、そこが抜けてしまいます。

一つの会議で、本人の全部を説明しない

仮に、ある会議では自分から案を出し、別の会議ではほとんど話さなかったとします。その差をすぐに「本当のタイプが変わった」と考える前に、二つの場面を並べてみてください。

一方は事前資料を読めた会議、もう一方はその場で初めて質問を受けた会議だったかもしれません。片方は慣れた少人数の打ち合わせ、もう片方は初対面の人が多い説明会だったかもしれません。

このような条件の違いを、この記事でE・Iの原因だと診断するわけではありません。まず比較する対象をそろえる、という整理です。同じ人の行動でも、役割と準備が違えば、観察した場面は同じではないからです。

「自分はIだから会議に向かない」と、役割の可能性まで閉じなくて大丈夫。逆に「Eだから何も準備しなくても発言できるはず」と、準備の要否を決める必要もありません。

会議で果たしたい役割が、案を出すことなのか、リスクを確認することなのか、決定事項を整理することなのか。その役割に必要な情報から考えたほうが、次に何を用意するかを具体的に決められます。

相手のタイプを本人より先に決めない

日本MBTI協会は、MBTIを第三者が人を診断するものとして扱わず、認定有資格者の支援を通じて本人が理解を深めるものとして説明しています。同協会の「MBTIとは何か」に関する説明を、外から人を分類するための話と取り違えないでください。

同僚に「あなたはIだから、あとで文章にして」と決めつけるより、「今ここで話すのと、少し整理して返すのと、どちらが出しやすいですか」と聞く。これなら、タイプを開示してもらわなくても相談ができます。

本人が今すぐ言いたいこともあるかもしれません。選択肢を用意することと、その人の番を最初からなくすことは別です。

自分の考える時間を、会議の前・途中・後に分ける

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会議での伝え方を、性格の説明だけで終わらせず、進め方の工夫として考えたいときの候補です。著者の所属会社による書籍紹介では、榊巻亮による日経BPの本として、参加者の立場から会議を改善する方法を扱うと案内されています。以下の相談例は、書籍本文からの抜粋ではなく、この記事の仮の例です。

会議前は「何を決める時間か」を先に聞く

議題が「新しい企画について」だけだと、何を用意すればよいか迷いますよね。自由にアイデアを出す会議なのか、二つの候補から一つを選ぶ会議なのか。それによって、持っていく情報が違います。

たとえば、「今日は案を広げる時間ですか。それとも採用する案を決めますか」と確認してみる。答えが後者なら、案そのものに加えて、費用や実施時期など比較に必要な情報を準備することができます。

事前に資料が必要なら、「Iなので資料をください」ではなく、「費用の数字を確認してから意見を出したいので、比較表を先に見られますか」と、理由を作業に結び付けて伝えましょう。

相手が用意できない場合もあります。そのときは、資料がある前提の完成した結論を出すのか、その場で分かる範囲の仮案を出すのかを相談する。準備できなかったことを、性格の説明だけで処理しないためです。

依頼には必要な範囲も付けておきます。企画の全資料が欲しいのか、比較する二案の金額だけでよいのか。全部を求めるより、判断に関わる一部分を示したほうが、渡す側も何を準備するか決められます。

会議中は、仮案と確定した意見に名前を付ける

考えながら話すと、途中の案が最終意見として受け取られそうでためらう。そんな場合には、話す量を増やす前に、いま出すものの段階を伝える方法があります。

仮の言い方なら、「まだ費用は確認できていませんが、進め方の候補としてA案を出します」です。どこまで考えたかを一緒に伝えるので、聞く側も、実施を決定した話とは区別して検討できます。

反対に、すでに整理できている意見なら、「現時点ではB案を推します。理由は納期です。ただし、担当者の確保は未確認です」と、結論・理由・未確認事項を分けてみる。

長い説明を一息で完成させなくてもよいんです。最初に何の話かが分かれば、相手の質問を受けて補足する形も選べます。ただし、すべての会議でこの順番が適切とは限りません。報告様式が決まっている場では、その形式に合わせましょう。

言葉がまだまとまらない場合は、黙ったままにする以外にも、「比較表の条件を確認しているので、次の議題の前に一度戻ってください」と、戻る場所を頼む選択があります。参加する意思と、いま必要な時間を分けて伝えるわけです。

持ち帰るときは、返す内容と期限をセットにする

「あとで考えます」だけでは、相手は何を待つのか分かりません。回答がない間に進めてよいのか、あなたの確認が終わるまで止めるのかも、曖昧になります。

仮に、費用を確認してから意見を返したいなら、「見積もりの送料を確認し、明日の午前中までにA案の総額を連絡します」のように、持ち帰る作業と返すものを決めます。ここで大切なのは、タイプに合う期限ではなく、実際に確認できる期限です。

期限を決められない場合は、確認先から回答を得る見込みも分かっていない、と伝えましょう。無理に断言して返せなくなるより、「先方に問い合わせ、今日中に回答予定が分かるかを連絡します」と、次の報告の段階を区切る方法があります。

会議のあとに文章で返す場合は、議題名を最初に書く。続けて、結論、判断した条件、まだ決められない点を分ける。大量のメモを送るだけで、判断を相手に丸ごと預けないようにしたいですね。

もし最初に出した案から意見が変わったなら、変化を隠さず、「送料を含めると比較結果が変わったため、B案へ変更します」と根拠を残します。話しながら出した案が後から変わることを、人格やタイプの問題にする必要はありません。

相手への頼み方と、会議を進める側の工夫

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参加者として改善を提案する場面を、本の紹介内容から検討したい場合のリンクです。「実践編」という別の本もあるため、購入するならタイトルと著者を確認してください。本を用意すれば全員の会議がすぐ変わる、という保証ではありません。

話して考える相手にも、確認する区切りを渡す

相手の話が長く続くと、自分の考えを入れる場所が見つからないことがあります。そこで「Eの人は話しすぎる」と評価するより、いまの話をどこで区切るかを相談してみましょう。

仮の言い方は、「ここまでの案を、一度三つに分けて確認してもよいですか」です。相手の性格ではなく、出てきた案を整理する提案にします。

たとえば、販促の相談で、配信日、文章の修正、担当者の割り振りが一緒に話されていたら、それぞれを分けます。先に配信日を決める必要があるなら、今日は何日までに配信するかを決め、その日までに文章を直す人を決める。その順番を参加者に確認します。

話の途中を止めるのが難しい場なら、議事メモに三つの見出しを作り、「この理解で合っていますか」と確認する方法もあります。記録が正解だと押し付けず、話した人へ直す機会を残すことが大切です。

全員をE・Iで別の組にしなくても、入口は増やせる

会議を進める側は、発言が速い人だけの意見で決めないよう、入力の方法を考えられます。ただし「Iは文章、Eは発言」と割り振ってしまうと、本人が選ぶ余地がなくなります。

仮の進行案として、最初に議題と判断条件を見せ、短く各自で案を書く時間を置き、その後に口頭で補足する順番が考えられます。これはMBTIに応じた必須の手法でも、効果が実証されたとこの記事で主張する手法でもなく、会議の条件に合わせて試す案です。

書いたものを全員の前で読ませる必要があるのか、共有欄へ出してもよいのかも決めておきます。書く時間を作ったのに、最後は早く話せる人の案だけで進めるなら、何のためにその時間を設けたかが曖昧になりますよね。

一方で、急いで決めなければならない場もあります。全員が十分に考えられるまで無期限に待つのではなく、今日決めることと、後から確認して変更できることを分ける案にしてください。予算の上限は今決める、細かな配信文は後で確認する、といった切り分けです。

その判断を誰がするのかも共有します。「皆で相談したから全員が責任者」という状態にせず、決定する人、確認する人、実施する人を区別しておく。タイプの話をしなくても、仕事の役割として整理できます。

終わった後は、性格の評価より未完了の作業を見る

会議後の振り返りを「発言が少なかった人はI」とまとめると、次に直すべきものが残りません。代わりに、決まったことと未確認事項を確かめてみてください。

たとえば、誰からも送料込みの見積もりが出ておらず、どの案を選ぶか決められなかったとします。その場合に必要なのは、参加者のタイプを推測することではなく、次回までに総額を確認する担当を決めることです。

意見が出にくかった議題があれば、資料のどこで止まったのかを聞きます。「表の金額が月額なのか年額なのか不明だった」という答えなら、修正する場所は資料にあります。「先に提案が採用されたと思い、別案を出す場ではないと受け取った」という答えなら、進行時の説明を見直せます。

どちらも、実際の会議で必ず起こる原因だと断定する例ではありません。本人の説明を聞いてから対応を選ぶための、問いの作り方です。黙っていた理由を外側から決めない。その一歩が、会議の具体的な修正につながります。

まとめ:タイプを言う前に、必要な条件を一つ頼む

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E・Iを人の能力や会議の得意不得意のラベルとして扱わず、説明の背景を読み直したい場合に検討してください。書籍の内容紹介と、本人のタイプを確認するプロセスは別です。

会議の発言量だけでは、MBTIのE・Iを決められません。そして、タイプが分からなくても、会議で必要な準備や伝え方は相談できます。

まず、自分が困った一場面を選んでみましょう。「会議が苦手」と全部をまとめるのではなく、資料を初めて見た直後に結論を求められたのか、話した仮案が決定事項として扱われたのか、持ち帰った回答をどこへ出すか分からなかったのか。場面が違えば、頼むことも違います。

そのうえで、次回は一つだけ頼む。比較する表を事前にもらう、仮案として発言する、確認結果を返す期限を決める。全部を一度に変える必要はありません。

自分の振り返りには、場面、実際にした行動、次に必要な条件を分けて書く方法があります。「企画会議で意見を出せなかった。資料の金額の条件を確認していた。次回は税込みか税抜きかを先に確認したい」という書き方なら、単に「Iだから黙った」とするより、準備の対象が残ります。

ただし、このメモを簡易MBTIテストとして採点するものではありません。個人や取引先の情報を記録するなら、職場の保存・共有ルールに従い、誰でも見える場所へ書かないでください。自分の結果を同僚へ開示することも、この記事の方法を試す条件にはしていません。

相手にも同じように、何があれば考えを出しやすいかを聞く。すぐ話せる人にも、少し整理したい人にも、意見の段階や返す場所を確認する。

「この人はどの文字だろう」から、「この議題に必要な情報は何だろう」へ。明日の会議で変えるなら、まずそこです。分類を当てるより、決めたいことへ一緒に近づく相談をしてみてください。

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この記事を書いた人

性格タイプに関する考え方を、自己理解や人との関わりを振り返るヒントとして紹介する編集部です。タイプだけで人柄や相性を決めつけないことを大切にします。

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